しずかのぶろぐ

割と暇な人生

インセンティブを頂けることになりました。前編

去年の8月末で新卒で入社した会社を退職し、9月1日から新しい会社で働き始めました。

前職では、建設に絡んだ(?)部署。会社自体はインフラ系の専門商社。
なんていうか、古い体質の中小企業でした。
古い体質ということは会社としても自覚があるようで、これではいかんと、東京で展示会を開催したり海外と取引を始めたり、北は北海道まで営業出張したり試行錯誤しながら時代のニーズを追い求める一方で、バブル時代から時が止まってるんじゃないか?と思うような人がいたりと、不思議な会社でした。

何故か女性の服装に関してかなり厳しく、(というかナンセンス)世間一般のワーキングウーマンが愛用しているクロップドパンツなんか履いた日には怒鳴られました。営業たるものくるぶしをみせるな、着替えてこいと。とにかく、服装で怒られたことは挙げたらキリがないです。
まぁ服装以外にも様々な理由があるのですが(下記に詳しく)ストレスが溜まって爆発して精神疾患になる前に会社を辞めることにしました。
(朝起きて泣き、会社から家に帰る道でも泣き・・みたいな時期もありました、懐かしいな笑)
退職するにあたって、有難いことに役員から何度も引き止めていただいたのですが(産休で抜けた社員がいたにも関わらず欠員補充せずギリギリの人数で仕事回してたからだと思うけど)最終的に「君がそんなにやりたいことがそこにあるなら応援するよ」と背中を押していただきました。
引き止められた際に何度も言われたのが、うちの会社は良いから(金銭面)後悔するぞ という言葉でした。やめると固く決意したはずなのに、ちょっと心が揺れ動きそうになりました。(なんだかんだお金が一番大事だし笑)
今のところ現職の方が年収は若干上ですが、10年後を考えるとかなりの差が開いているはずです。それでも私が会社を辞めたのには理由がありました。

まず、
先程述べた前職の【古い体質の企業】というのは、一言で言うと年功序列です。前職は本物の正真正銘の血統書付きの年功序列でした。業績よりも在籍期間の方が重視される世界です。黙っていれば、我慢すれば、毎年基本給が上がっていく。だけど、その環境が私にとってはストレスでした。
毎日地道に売上を伸ばした私より、社歴が長いという理由だけで、自分より給料を多く貰ってる人がいる ということが、とてつもなく嫌でした。(勿論本当に優秀な人はいます、多分)
新卒で入社して3年5ヶ月、半年に一回の人事考課で営業メンバーの売上を比較するのですが、売上トップは毎回私でした。
でも、それを評価してもらったことは一度もありませんでした。なぜなら営業メンバー全員の売上額で目標達成かを判断するから だそうで。 みんなで協力して納品しているからね、だって!超ウケる!!
こっちの立場から言わせると、やることやったら、人より沢山動いて、沢山難儀して、結果売上が他の人よりも良かったら、褒めてもらわなきゃ!よく頑張ったねって評価してもらわなきゃ!面白くないです!!じゃあ個人の数字出すなよどうせ意味ないんだから!って感じ。
また、仕事の出来不出来よりも、どれだけ資格試験に合格したかのほうが評価に関わってくるのも意味不明でした。(当方、業務に関わる資格は1つしか合格できなかったから若干僻みです笑)
人事考課を受ける度に、そんな評価するんだったら仕事しないで家帰って勉強するわアホくさ(実際、会社で仕事せず勉強してる上司がいた)とおもうんだけど、注文や問い合わせがひっきりなしにくるし、結局仕事を頑張ってしまって・・・半年後テンション下がって・・・の繰り返しでした。


こんな出来事もありました。
辞める直前、私は1000万越えの新規工事の物件をご無沙汰の企業から自力で受注する(それも他社より30万高い金額で)というミラクルを起こしたのですが、お祝いも兼ねた飲み会で隣の部署の上司(仕事では全く関わらない)に「君はまだまだだな。資格も全然持ってないんでしょう?全然ダメじゃん」と言われた時は何だこいつって一瞬ムカつきましたが、、、最終的に呆れちゃいました。お祝いの席で、相当年の離れた他部署の部下を褒めることもできないのか と。。。




次に、同僚のおめでたです。
同じ部署の先輩社員が妊娠しました。それ自体はとても喜ばしいことでした。彼女が妊娠を公にした際、部署のミーティングで、妊婦さんに負担をかけないようお手伝いできることは皆さんで協力してやりましょう!ということになったのですが、結局そういうのって何故か独身女性に降りかかってくるんですよね。
彼女は元々営業メンバーだったのですが、上司から「もう外回りしないでね」(→その分は私がやる)「もう残業しないでね」(→その分は私が見積とか発注業務とかやる)ということになりました。部署の業績は上がっているのにも関わらず、欠員補充はありませんでした。正直、電話対応だけしてくれるアルバイトさん1人でもいいから雇ってほしかった。他の部署は妊婦さんが発生したら欠員補充するのに、私のいた部署では補充はなかったです。(このメンバーで仕事回ると思ってたらしい。実際ギリギリで回してたけど)
彼女の分をみんなで協力するなんて嘘嘘!大嘘!!ぜーんぶ嘘!!結局ほぼ全ての負担を強いられたのは、私でした。妊娠中、育休中、復帰しても時短勤務だし熱出したとかで突発的に休むだろうからサポートしてあげてねと、にっこり笑う上司。「こういうのはお互い様だからね、あなたもいずれ妊娠するでしょうから」と、口だけは達者で我関せずの課員。
お互い様とか軽々しく言うな。もし私が一生独身だったら?結婚しても不妊症で子供を授かることができなかったら?それでも「お互い様」だなんて軽々しく言えるの?
終わりの見えないストレス、モヤモヤ。これは彼女に非があるわけではない、会社の経営力不足だ!と自分に言い聞かせて、泣きながら毎日を過ごしていました。
彼女に非があるわけではない と書いたけど、営業先で高熱出て帰社した際に(当時インフルエンザ大流行)「バイキン!」と顔面に除菌水かけられた時は思わず手が出そうになりましたね。
今考えるとお互い色々大変だったんだと思います、と、綺麗に締めておこう笑